ECサイトの開発・運営を助けるプラットフォームとしてカナダで誕生したShopify(ショッピファイ)。「月額US$29から、サブスクリプション形式で簡単にECサイトが開設できる」という手軽さが受けて、世界175ヶ国以上で利用されています。直感的な操作でサイトの構築や更新ができたり、連携できるアプリが豊富なため拡張性が高かったり‥と多くのメリットがある一方で、「始めてみたら意外と大変だった!」という部分も。そこで今回は、Shopify(ショッピファイ)を始める前に知っておいた方がいい3つのポイントをご紹介します。
目次
集客方法を考えないと成果が出るECサイトにはならない
日本向けアプリはまだまだ少ない
お問い合わせフォームの項目カスタマイズは簡単にはできない
1.集客客方法を考えないと成果が出るECサイトにはならない
実店舗も同じですが、いくら良い商品を取り揃えていても、いくら商品が見やすく並べられていても、お店にお客様が来なければ商品を買ってもらうことはできません。つまり、「集客」はECサイトやカートの構築以上にしっかりと考えなければならない部分になります。そもそも「ECサイトを持つ」方法は大きく分けて2つあり、自社ECサイトを構築する、もしくはAmazonや楽天のようなモール型ECサイトに出店する、という選択肢があります。モール型ECサイトへ出店すれば、モール自体の知名度やキャンペーンを集客に活かすことができますが、自社ECサイトはそれ単体では集客力が強くないため、SEOやリスティング広告、SNSの活用などといった「お客様を呼び込むための施策」を自社で行っていく必要があります。Shopify(ショッピファイ)でECサイトを構築しただけでは、せっかくのお店も意味がなくなってしまうため、サイトの構築と併せて集客方法を検討しておかなければいけません。
2.日本向けアプリはまだまだ少ない
先述したように、カナダで生まれたShopify(ショッピファイ)。2006年に誕生したサービスですが、日本に進出したのは2017年とわずか5年前の話です。最近では日本のサポートも充実してきて、機能や構築方法を日本語で解説しているブログも増えており、日本人も使いやすくなってきています。しかし、サイトをカスタマイズしていくうえで必要になるアプリについては、海外の企業が開発しているものの方が多く、日本語対応しているものや日本向けのアプリはまだまだ少ないのが現状です。「このアプリの機能、うちのECサイトにピッタリだ!」と感じて導入しようとしても、英語(日本語以外)で細かな設定などをしなければならず、意外と時間がかかってしまうことや、見落としが起こりやすくなることに注意しておかなければなりません。
3.お問い合わせフォームの項目カスタマイズは簡単にはできない
Shopify(ショッピファイ)にはお問い合わせフォームがデフォルトで用意されていますが、無料のテーマでは設定できる項目に制限があります。アプリによってカスタマイズすることも可能ですが、有料であったり、日本語対応していないものばかりであるため、任意の項目を簡単に追加することはできません。また、カスタマイズをするには少しコーディングの知識が必要であり、WEBサイトの基本的な知識や開発経験が少ない状態だと、自身で設定を行うのはなかなか難しいです。ユーザーとの貴重な接点となるお問い合わせフォーム。お問い合わせのしやすさ・使いやすさによって反応率が変わりますが、ユニークなフォームをつくろうとすると少し難易度が上がるため、注意が必要です。
低価格で、簡単に自社ECサイトを開発することができるShopify(ショッピファイ)。注意点もありますが、大切なのはそれらを「事前に考慮して」作っていくということ。集客方法やどこまでカスタマイズするべきなのかをしっかりと計画して、成果につながるECサイトを作成しましょう。